2011年8月8日月曜日

カフェライブ2011 梅若猶彦公演


新・港村カフェライブは能楽師梅若猶彦氏の舞囃子「邯鄲」で幕を開けました。

主人公盧生(ろせい)が夢の中で皇帝となって舞を舞い、またふとしたことから現実世界に戻ってくるという物語。Aゾーンの回廊を使って上演です。梅若氏が回廊に立つだけで、空間の重さが変わる。静かに歩き出すと同時に地響きのような謡。鍛えられた声の力に圧倒されます。能管と太鼓が鳴り、モダンな町並みは忽然と夢の宮殿の世界になっていく。回廊をぐるりと使い、消えたり現れたり、声だけが聞こえたりと夢の宮殿は変幻自在に展開します。通常の能舞台では考えられない、新・港村ならではの演出は新鮮でド迫力でした。