2011年10月2日日曜日

日韓交流の新しい可能性 ~朝鮮通信使を起点に~


BankARTが昨年より本格的に取り組んでいる長期プロジェクト「続・朝鮮通信使」。その関係で巡り会った方々をお招きし「日韓交流の新しい可能性
~朝鮮通信使を起点に~」という2日間に渡るプログラムを開催しました。10月1日の初日は、倭館や日韓の文化、瀬戸内のネットワークや朝鮮通信使等のいくつかのテーマに分かれて分科会をおこない、その後、懇親会が行われました。
10月2日の2日目は、お忙しい対馬市長のスケジュールもあり、当初予定の開始時間を繰り上げ、11:30からの開始。にもかかわらず、たくさんの方々にご拝聴いただきました。
釜山文化財団のチャ・ジェグン氏からは、これからの新しい日韓の交流に向けての展望を伺うことができました。財部能成対馬市長からは、まさに日韓交流の最前線で、様々な困難を乗り越えながら奮闘されている生の声を聞くことができました。そして朝鮮通信使研究の第一人者仲尾宏氏からは、研究者らしい冷静な視線で、通信使の続けてきた誠心外交の延長線上としての、これからの新しい日韓交流の可能性についての示唆をいただきました。倭館研究者で在日コリアン3世の建築家、夫学柱氏からは、日韓文化交流のあたらしい時代と視線の予兆を感じさせられました
なぜ、今、「朝鮮通信使」なのか。この投げかけから始まり、「朝鮮通信使」を読み解くことで、今私たちがやるべきことを再認識させられた非常に有意義な2日間でした。